【Steinberg】NUENDOがいよいよバージョン14へ!

Nuendo 14 はオーディオポストプロダクションやゲームオーディオにおける新しいスタンダードです。AI 処理による文字起こしや強力なミキシングアシスタント、大きく進化したイベントボリュームカーブや範囲選択ツールなど、合計 30 以上の新機能やプラグインが生産性とクオリティをグレードアップ。またゲームデザイナーのためには、Audiokinetic Wwise との連携がさらにスムーズになりました。

●Nuendo 14の新機能

◆Adaptive Background Attenuation (ABA: 適応型背景減衰)
映画や TV での会話の聴き取りやすさを確保することは、制作における長年の課題でした。Nuendo 14 では会話がいつも容易に聴き取れるように、ミックスの自動調整機能 ABA を搭載。ダイアログのステムを参照し、背景のサウンドが大きすぎる時は自動的に選択した dB 値で下げることで、主となるサウンドがいつもクリアに通るようにします。ABA 処理後もミックス全体の微調整を行えます。

◆ダイアログの文字起こし
Nuendo 14 ではマシンラーニングによる会話認識により、ダイアログトラックを解析して ADR サイクルマーカーに書き起こすことが可能です。たとえばダビング作業において元のサウンドトラックから会話を聴き取り、既存または新規のマーカーに記述する、という何時間もの作業を節約することができます。

◆Game Audio Connect 3
Audiokinetic Wwise を用いたゲームサウンドデザインにおけるワークフローを大幅に強化。Nuendo で作成したオーディオアセットを Wwise 向けにレンダリングする前でもサウンドエフェクトをプレビューでき、また、ゲームからセグメントをトリガーすることで、Nuendo 上のオーディオを再生することも可能です。またゲーム上で違うサウンドを試してみたい場合も、Nuendo 上でイベント選択を変更するだけで音を切り替えることができます。

◆Modulators
新しいモジュレーターは、パラメーターに基づいて自動的にサウンドを変化させつつ詳細なコントロールも可能な、サウンドデザイナーにとっての夢のツールです。プロジェクト上の素材に基づいてパラメーターをダイナミックに制御することで、音に動きをつけたり緊張感を加えたりと、SE やゲームサウンドデザインの可能性を広げてくれます。

◆イベントボリュームカーブ
オーディオイベントの内部でイベントのボリュームカーブを容易に設定でき、ツールを持ち替えることなく、素早く柔軟なゲインステージングを実現。ダイアログクリップにも SE にも役立つこの機能は、あなたの編集ワークフローを最適化してくれます。

◆範囲選択ツールの改良
大きく改良された範囲選択ツール。柔軟な視覚化や、選択範囲への特定の編集を実行できるショートカット / 修飾キーなど、オーディオ編集の高速化に寄与します。

◆オーディオセグメントの検出
Nuendo 14 では、ダイアログトラック上の単語やフレーズ全体などのオーディオセグメントを、ユーザー指定の修飾キーを押すだけで検出することが可能になりました。検出したセグメントはこの後、範囲ツールとマウスクリックだけで選択でき、そのボリュームもイベントボリュームカーブ機能を使って効率的に調整できます。

◆ADR オーバーレイの改良
ビデオウィンドウ上で、ADR セッションで用いる属性(ダイアログシーン / 番号 / ID など)をどれでも表示することが可能になりました。またテキストのサイズや色、揃え、回り込みなど表示スタイルも設定できます。

◆ビデオエンジンのアップデート
4K/8K ビデオに対応し、ビデオウィンドウでのスケーリング精度も向上。さらに再生効率も向上し、映像の解像度もプロセッサー次第で無制限に上げることができます。

◆タイムコード無しでの CSV 読み込み
CSV ファイル上にタイムコード情報が無くても Nuendo に読み込み可能になりました。タイムコードがない場合は、Nuendo はプロジェクト上に自動的にマーカーを割り当て、タイムラインへのイベント配置に役立てます。

◆DOP プレビュー
ダイレクトオフラインプロセシング (DOP) ウィンドウ上のプレビュー機能を改良。選択したイベントのボリュームを考慮し、適切なレベルで試聴できるようになりました。

◆MediaBay プレビュー
MediaBay 上のサウンドエフェクトを、プロジェクトの内容に合うようにピッチやタイムストレッチを変えながらプレビュー可能になりました。その後は選んだピッチとスピード指定のままプロジェクトに配置できます。

●新搭載プラグイン

・Volume
フェーダーから独立してトラックのレベルを設定できる Volume プラグインを追加しました。

・Studio Delay
恐怖シーンに深い反響を加えたり異世界のサウンドスケープを彩るなど、サウンドデザインで活躍する万能タイプのディレイ。

・Shimmer
映画やゲームの場面に馴染む、非現実的な環境音や美しいアンビエントスペースを創造できるリバーブ。

・Underwater
台詞や SFX にワンコントロールで臨場感を加え、「隣の部屋でのパーティ」の音や水中音などを素早くクリエイトできるプラグイン。

・Auto Filter
音に動きを加え、ビートに合わせてサウンドを脈動させましょう。

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