2024年5月・コルグ新製品内覧会レポート!by鍵盤堂
鍵盤堂スタッフ、中山です。
5月都内某所、晴天で心地良いそよ風が吹く中、コルグ新製品内覧会に行って参りました!
まず、飛び込んできたのは「PS-3300」の姿・・・
初めて生で見てみると一層重厚感があり、かっこいいですね。
伝説のシンセサイザーが復刻するという知らせにファンは心躍る状況ですね。
展示されていたのはプロトタイプですが、担当の方に接続していただき実際に音を聞くこともできました!
まだ発売日は未定とのことで、期待を胸に待ちましょう。
今回はアーティストによる新製品を交えた演奏もあるとのことで、別の会場へ移動します。
ステージ上では右側に「Grand stage X」、中央には4月末に発売されたばかりの「Arturia Astrolab」がセッティングされています。
冒頭は氏家克典氏による「Arturia Astrolab」の解説とデモ演奏が披露されました!
ライブ中、PC内の「Analog lab」と連携させて音色をエディットや選択する場面がありましたが、
プリセットの管理も可能にし、呼び出しも非常にスムーズで使い易い印象を受けました。
操作子の右側はエフェクトに素早くアクセス可能にしました。
中央にある円形の画面表示部分は押す、回すの2役できるようになっており、
液晶内では楽器のアイコンが滑らかに立ち上がり非常に直感的な操作ができます!
まさに、「Analog lab」を自由自在にコントロール可能にしたキーボード最強版と氏家さんが仰っていた通りですね!
また、80年代、90年代シンセが使われた大ヒット曲の音色も内蔵されており、
シンセファンはイントロを弾いただけで「あ~アレね!」とテンションあがります!
余談ですが、イントロのシンセ一音であの楽曲って万人に伝わるって凄いことですよね。
それだけ人の耳と心を掴むフレーズセンスとシンセの取り入れ方が秀逸という証ですよね~
そしてギターのデモ演奏を挟み、最後はお待ちかねの「Grandstage X」です!
ゴダイゴのキーボーディストでもあるミッキー吉野さん率いる編成で、
ドラムセットとベース、Grandstage Xでバラードからアップテンポな曲まであっという間に駆け抜けるような演奏でした。
透明感のあるグランドピアノの音色が印象的で、パワフルな場面でも音抜けが良くクリアです。
「Grandstage X」は、旧モデル「Grandstage」から大きくデザインも刷新され、上品なライト・アイボリー・ホワイトがインパクト大です。
旧モデル「Grandstage」
新モデル「Grandstage X」
フラッグシップモデルならではの高級感もあり、ステージでの存在感を際立たせます。
別売りの専用スタンド「ST-WGS」は本体のデザインにマッチするようなダークブラウンの木目調スタンドです。
前モデルのような直角ではなく楕円を描くような有機的なデザインと、操作ボタンは斜面となり触り易くなっています。
実際に試奏してみると、期待を上回るようなピアノサウンドが広がり、一気にテンションあがりましたね。
より生音に近いような迫力!
鍵盤タッチはコルグ歴代のステージピアノやフラッグシップのシンセで定評のある鍵盤、リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3「RH3」を採用。
日本の熟練した少数精鋭の技術者によってつくられている、まさに「職人芸」と言える世界。
内蔵されている音色とのマッチングが素晴らしく、ずっと弾いていたくなるような鍵盤で非常にファンも多いんです。
ピアノとエレピだと打鍵の仕方や強弱の表現も異なりますが、どちらもストレスなく自然に使用できるのがとても好印象です。
他社ではフラッグシップモデルには木製鍵盤を採用することも多いのですが、「RH3」でここまで突き通すことにコルグの強い意志を感じます。
音色は今回は7つのサウンドエンジンを搭載しており、最高品質のピアノ音源「SGX-2」、エレピ・サウンド「EP-1」、オルガン音色などステージであますことなく力を発揮できる強力な音色郡が勢ぞろい!
新規搭載のGSX PianoとNautilus Pianoについては遠近のマイクのミックスが可能になり、
アンビエンスまで好みに仕上げることができるこだわり様と言ったら!
キータッチはLIGHT、MEDIUM、HEAVEYなどのボタンで操作することが一般的ですが、
スライダーになっていたのは面白いですね。打鍵の強弱による音量や音色の変化具合まで調節できるので、
自分好みのタッチ感に細かいところまでカスタマイズできるのは嬉しい!
そしてこちらもまだ発売日が確定しておりませんが、大注目の新型microKORG!
これ、やばいです!(笑)
触った瞬間分かりました、欲しいヤツです!
ボコーダーマイクがグースネック型になったのは助かります!コルグさん。
初代microKORG(とは言え再販売中ですが・・・)のレトロな見た目から、現代のモダンでスマートなデザインに大きく変わって、お馴染みのジャンル分けも微妙に進化しており、「AMBIENT/ELECTRONICA」や「POP/ROCKS」など。
そしてさらに、時代を超えてシンセのキャラクターを選べる「CLASSIC」、「MODERN」、「FUTURE」モード。
プリセットボタンは小さくなり、音色エディットの画面が大幅にアップデートし、超使い易い!です。
音色の作り具合が非常に細かく出来て、尚且つそのスピードの速さと言ったら!
色別で分けられたエディット画面には波形が表示され、視覚的にもよりシンセの音作りを楽しめる内容となっています。
ヘッドホンで試奏したのですが、気付いたら夢中で・・のコースです。
スペック云々よりもまずは弾いてみて引き込まれるかというのがシンセとのファーストコンタクト。
こちらも超期待を上回るプロダクトで、本当に鼻息荒くなりますよ!
個人的に愛用している「KORG minilogue XD」の世界観のシンセ等も表現されていて、
新型microKORGは良い意味でオールドスクール的な道を行く(それはそれでとても好き)初代から大きく刷新された、そんな感じです。
ボコーダー自体も大きく更新。
新規開発のボーカル・プロセッサーはボーカルピッチ補正(ハード・チューン)、ピッチシフトした声を重ねるハーモナイザーまで対応。
王道のボコーダーだけでなく現代のダンスミュージックなどにもフィットする内容に大幅にアップデートされていました。
新型microKORGを発売記念として2種類の限定色「メタリック・ブラック」、「メタリック・ホワイト」も登場予定。
コントロール・パネルやサイド・パネルに加え、プログラム・セレクト・ダイヤル、そしてホイールがアルミ・パーツになった特別仕様です。
大変満足と発売まで期待に心躍る内容でした!
発売日等、詳細な情報が分かり次第、改めてご案内致します。