ビクタースタジオ発のハイレゾ配信!そのマスタリング技術レポート from VICTOR STUDIO!
※こちらの記事は2014年2月にパワーレック鍵盤堂楽天市場上に投稿されたブログ記事となります。販売価格、メーカー情報、商品情報、キャンペーン情報はブログ公開時の情報となり、現在とは異なる場合がございます。
今回は、渋谷区神宮前!
やって参りました!
『VICTOR STUDIO/ビクタースタジオ』!
STUDIO 303!
『VICTOR STUDIO』= 旧称:ビクター青山スタジオは、数多くの大ヒット曲がレコーディング/ミックスされた、いわずとしれた超一流レコーディング・スタジオです!
同社独自のK2技術を基幹に持つ併設のマスタリング部門『FLAIR/フレア』も業界で広くその仕事が知られています!
今回は、そんなビクタースタジオが新展開する新規配信事業、『VICTOR STUDIO HD-Music.』のプレス発表会に参席!
『VICTOR STUDIO HD-Music.』は、ビクタースタジオが運営する、「ハイレゾ音楽配信」サイトです!
本日、2月6日に運用開始!!
スタジオ長の秋元氏から
「このサイトは、よりカジュアルなハイレゾ配信を」
目指している、とのコメント。
実際に、これまで、ジャンルに偏重のあったハイレゾ・タイトルに、「ポップス」、「ロック」、「歌謡曲」といった、大手ならではのタイトルを投入!
そして、ビクターエンタテインメント作品のみならず、キングレコード、テイチクエンタテインメント、日本コロムビア等々も同サイトに参画!
以下、画像は運用直前のテスト画面で!
既存の配信サイト以上に、使い易さ、POPさを感じさせる同サイト!
名実共に業界随一の技を誇るビクタースタジオが配信するからには、何かある!?
ありました!!
伝家の宝刀「K2テクノロジー」の進化系、『K2HD Processing』!
この『K2HD Processing』、一体何をしているのか!?
CD時代のマスター=16bit44.1kHzを → 24bit96Hz,192kHzに復元!
「あぁ、アップコンバートね!」
では済まされない、ここからがJVCケンウッド、ビクタースタジオの技!
EQでは無い、「基本波を元にした倍音」による高周波の復元。
そしてそれは、“より完全な音の復元”を目指します!
そこに至る開発プロセスは、
ハイレゾ録音した素材を
↓
16bit44.1kHzにダウンコンバート。
↓
再度ハイレゾファイルに「復元」。
特筆すべきは、この「復元」の結末の決定に至る作業を 徹底して“プロの耳”で判断した事!
単なる数値計算のみでは成し得ない、音のプロ集団だからこそ実現出来た、この“職人技”の結晶!
実際に聴かせて頂きました!
16bit44.1kHzで感じる閉鎖感、よく言えばストレートな感触が、
見事に突き抜けました!
そして、そのサウンドの生々しさ!
失われた音情報の、あまりに自然な“復元”にただただ驚愕!
素晴らしい!
ここで、素朴な疑問。
– アナログ・ハーフ等の、オリジナル・マスターは存在していないのですか?
「CD時代以降、アナログ・マスターは保管していないのが実際です。これは、業界他社においても共通している状況かと思われます。」
故に、より自然な“復元”が求められるのですね!
そして、ビクタースタジオでは、極力、「当時、そのタイトルを手がけた = 当時のオリジナル・マスターの音を知る」エンジニアさんが立会い、『K2HD Processing』でのK2HDマスタリング作業を行っているとの事!
流石です!
秋元氏によると、この『K2HD Processing』テクノロジーは、自社タイトルのみならず、他社タイトルにもご利用頂ける、とのことです!
是非!(笑)
今後の展開に期待大の『VICTOR STUDIO HD-Music.』。
脅威の“復元”プロセッシング『K2HD Processing』によるタイトルとして、
ボブ・ジェームスやリーリトナー、シャカタクといった海外の大御所から、高橋真梨子、岩崎宏美、ピンク・レディーといった国内の大物まで、続々リリースされています。!
実は、前出のKOKIA、夏川りみのタイトルも『K2HD Processing』によるものでした!
より“オリジナル・マスターに近い”音源がこれからも続々と!
そして、過去のタイトルのみならず、これから制作される音源は、続々とハイレゾでリリースされる事が見込まれます!
よりピュアな、マスターに限りなく近い音源を手軽に聴く事が出来る様に!
楽しみですね!
発表会後、せっかくですので、少しだけ館内を散策させて頂きました!(笑)
ビクタースタジオ随一の広さを持つSTUDIO 301のメインエリア!
こちらが301のコントロールルーム!
ここであんな人やこんな人があの音源を!!!
そして、今回、発表会が行われたSTUDIO 303は、サラウンド・ミックスにも対応した幾分小規模なレコーディング/ミックススタジオ。
とはいえ、ドーンとSSL SL9000J!
画面に入りきらない72ch仕様!(笑)
ラックにも、ツボを得たあんなツールやこんなツールがびっしりと!
再生系も充実!
沼田、満足!(笑)
ありがとうございました!