凄い!スタジオ・モニター・ヘッドフォン JVC / HA-MX100-Z
トランスデューサーの付いているアイテム担当:沼田です!
3月某日!天気がいいです!
神宮前!
目的地は、こちら!
ビクター・スタジオ!
そこで行われた発表会!
新製品スタジオ用モニターヘッドフォン!
JVC / HA-MX100-Z
JVC/ビクターのモニターヘッドフォンといえば、HA-MX10-B!
コチラも、2011年の登場以来、信頼のおけるモニターヘッドフォンのひとつとして地位を確立しています。その上で、新たなるモニターヘッドフォン『HA-MX100-Z』に望まれた事。
“ハイレゾ対応”。
以前にもレポートした通り、ビクター・スタジオは、通常の業務用録音/ミックス業務の他、スタジオハイレゾ音源配信サイト『VICTOR STUDIO HD-Music.』の運営も行っています。
様々なタイトルを扱う同サイト中、オリジナル「ビクター・スタジオ」発信タイトルを含む、独自の「K2テクノロジー」による作品群は、数あるハイレゾ作品の中でも、一歩抜きん出た“高品質を保証されたお墨付きタイトル”として認知されています。
その実作業を行っているビクタースタジオの職人達が、“自ら使用する事を想定して”プロデュースしたモニター・ヘッドフォン。
実際には、既に標準以上のモニタリング性能を実現させた『HA-MX10-B』で見せていた一つの完成形の、更にその上を望む、という試み。
そのチャレンジの陣頭指揮を執られたのは、元・JVCケンウッド 技術統括部の三浦拓二さん。
実は、三浦さんは、『HA-MX100-Z』の開発を終えた後、定年退職を迎えられたそうです!
三浦さんが『HA-MX100-Z』で試みた技。
・ドライバーユニットのリファイン。
・サウンド・ディフューザーの最適化。
・デュアルクリアバスポートの採用。
ボイスコイルや磁気回路の見直しの他、更に熱処理を加える等、“低歪み化”の徹底により、これまで以上の情報量を獲得したドライバーユニット。
そのドライバーユニットから発せられる音情報の、更なる高域の拡大、より自然な音場へと拡散させる効果を生み出すサウンド・ディフューザー。
新たにチューンされたドライバーとディフューザーの組み合わせが産み出した、圧倒的な高域再生。
しかしながら、今度は低域が欲しくなる。
「上を伸ばしたら、下も伸ばさないと。」
そこで取られたこの手法。
『HA-MX10-B』では、ハウジング部のみに採用されていた、パッシブポート「クリアバスポート」をドライバー側にも設置。
見事にクリアな低域の獲得に成功!
ここまでを僅か1年で完成させた三浦さんとそのチーム。
「完成まで、5年は覚悟していた」ビクタースタジオのエンジニア達も、三浦さんの手腕にびっくり!
スタジオで、完成された『HA-MX100-Z』を試聴。
今回の試聴では、”GNELECラージモニターとの聴き比べ”の他、
「ダイナミックマイク/SM58」
「リボンマイク/77DX」
「コンデンサーマイク/U87」
「チューブマイク/M149」
の4種マイクの録音素材の聴き比べ、更には、
「ビクタースタジオの各部屋の響きの差」試聴も!
加えて、ビクタースタジオによる『Jill Decoy association』の最新ハイレゾ音源も素材から完成形まで聴かせて頂きました!
なるほど、モニターヘッドホンとして、様々な音の様相を判別できる『HA-MX100-Z』の高い能力がよく判ります!
構造面での基本ベースは『HA-MX10-B』をそのまま受け継ぎます。
(左:HA-MX100-Z、右:HA-MX10-B)
なぜなら、“既に高い完成度を持っていた”『HA-MX10-B』の仕様は、音意外で、大きく変更を必要とする箇所が見つからなかった、とのこと。
もちろん、『HA-MX10-B』と『HA-MX100-Z』の比較試聴も!
・・・!!!
『HA-MX100-Z』、圧勝です!
本当に凄い!
全体を見渡せる、そつのないサウンド・バランス。
そこに加わる、あくまでも自然に伸びる見事な高域。
凄いです、三浦さん!(笑)
三浦さんと『HA-MX100-Z』と!
◆JVC / HA-MX100-Z
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