【Vintagetools VT900】”抜き出し” STUDERビンテージ卓ストリップ、サウンド・チェック!
スタジオ用テープ・マシンでその名を知られるSTUDERより、80年代にリリースされた『STUDER 900 Series』コンソール。
トランスペアレントなサウンドと“完璧な”EQセクションにより、高い信頼性を獲得した『900 Series』は、以降、世界の第一線で最高峰ミキシング・コンソールのひとつとして君臨します。
特に収録現場でのその活躍は目覚しく、現在もなお一流エンジニア達が愛用する『STUDER 900 Series』。
そして、時代と共に、省スペース、パーソナル化して来た、昨今の録音、製作事情に則した『900 Series』のストリップを・・・。
そんな要望に応え、『900 Series』のラッキング化が図られました。
この一品。
Vintagetools VT900 STUDER Channel Strip
独のテック集団、Vintagetool社によるSTUDER 900コンソールのラッキング。
その丁寧な作業は、リキャップのみならず、アウトプット・トランスのセレクト、確実な電源の確保にまで及びます。
つまり、最良の状態で使用できる『900 Series』コンソールのchストリップが、ここに確保されたのです!
クラシックの収録や、アコースティック楽器のソースに抜群の相性を見せるといわれる『900 Series』。
さて、こちらの『VT900』、そのサウンドは?
機材に囲まれ幾年月、シニアな機材マニア、RECKB沼田、レポートします!
まず試したのは、マイク・インプット。
例えば、NeveやTube-Techのヘッド接続時に得られる、活き活きとしたキャラクターで広く愛されている、極々一般的なラージ・ダイアフラムのコンデンサーマイク(NEUMANN U87Ai Studio Set)を『VT900』に接続してみます。
・・・堅っ!!!!(笑)これはかなりなソリッド具合!
マイクの素性が容赦なく晒されます!!(笑)
ならば、ビンテージ寄りのカプセルを持つコンデンサーマイク(NEUMANN U47 FET Collectors Edition)では・・・ん~、モダンになりました。
面白いので、続いて、至極ありふれたダイナミックマイク(SHURE SM58-LCE)を・・・
おぉ、クラスが上がります!58 → BETA58、いや、もっと言うと421II位?
ならば、こちらは?ビンテージ・リボン!!
80dBゲインの『900 Series』はビンテージなリボンマイクも楽々ドライブ!
そして・・・おぉ~!!!いいですよ、この組み合わせ!速いのにしっとり。
そして、『900 Series』はクラシックの収録でよく見かける、ということで、DPA & SCHOEPS!4006・・・ん~スパークリング増量?
なんだかEarthworksを聴いているみたいなシャープさが(笑)SCHOEPSはMK4ヘッドで。
・・・お、これはいいかも!明瞭感がちょうど良い感じです!
今回試したマイク達
↓↓↓
続いて“完璧”といわれる、そのEQセクションを!
前段に周波数連続可変のローパス、ハイパス・フィルターが。
効きますねぇ!!笑える位に効きます!!!
この効きは、既にひとつのエフェクター(笑)
続いて、本編。
4バンド、周波数連続可変、ゲインのノブをひっぱり上げると、Qカーブが鋭角、あるいはシェルビング/ピーキング切り替えに!
そしてそのサウンド・・・
うん!これは間違いなく“凄くいい”EQです!
反応が、上品、上質!それでいて、しっかり効く!!
Qカーブが2種類ではありますが、十分に狙えます!!
そして、何よりも、プラグインではなかなか得られない“懐の深さ”は大きな魅力!
STUDERのストリップEQ、これは、オールドNEVEやapi500シリーズの様な“質感豊かな”EQとはまた違う、玄人ツール的存在ですね!こんないいEQがあれば、収録時の調整、あるいは録音素材の補正時、品質を維持したまま、素早く、確実に応えてくれるでしょう!
STUDERのチャンネル・ストリップ!
Vintagetools VT900 STUDER Channel Strip
そして、コンソール状態のリアルな実機と、本機を比較した際、電源、アウトプット・トランスの効果からか、本機の方が音に存在感があったとの報告も!
録音作業、トラックメイクにおけるプラスアルファの新たな選択肢として、(古いものではありますが)、是非ご一考を!
◆Vintagetools / VT900 STUDER Channelstrip 【受注生産品・通常納期1~1.5ヶ月程】
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