InterBEE2018“偏った”スタッフ・レポート編
2018年11月14日から16日に幕張メッセで開催された、国内最大規模の放送機器展『Inter BEE 2018』。
そこには、録音・音響機器の先端機器群も一堂に会します。
当店Twitter(@ikebe_digital)等でも情報は小出しにさせて頂きましたが、とにかく、多くのメーカーさんのブースが並び、そして、沢山の製品が紹介されています!
広い場内、今をときめく最新機器群がひしめく中、限られた時間、廻れていないブースもあり、捉えきれていない情報がたくさんあるかと思います。そこはご容赦頂きつつ、今回は、取材スタッフが“個人的に”ひときわ気になったアイテムをご紹介致します!
Inter BEE 2018、気になったアイテム集!
まずは、このルックスにヤラレました!
TASCAMメイドの新製品!
ずらりと並んだストリップが美しいアナログミキサー!
・・・と思いきや!!
なんと、マルチトラックでの録音機能も搭載!
つまり、アナログミキサー + MTR!更には、USBオーディオI/F機能も!
TASCAM『Model 24』!
12モノ+5系統ステレオ=22ch入力をまるっとマルチ録音してしまう、この発想!
もちろん、ペダルでのパンチin/outも対応!
それにしても、このルックス!相当にアガリますよね!?お値段も15万円前後、と現実味のあるやさしい設定!
この大胆な製品を開発されたのが、こちらの若き技師、中村 進さん!
いやはや、これからが楽しみです!
続いて、意外なところで、こちらのPADコントローラー。
PreSonus社の『ATOM』!
よくあるPADコントローラー、なのですが、その機能の集約っぷりが凄い!
右下列のボタン群は、トランスポート。
左下には、ワンタッチ・FULLボリューム(レベル)・ボタン。
そして、NOTEリピートは、ノートをセレクトした後、PAD部で1/16、1/32、1/32T等々、リピートの分解能を即座にセレクト!
非常によーく考えられたユーザーI/F!訊くと、元M社のコントローラー・デザイナーが開発に関わっている模様!納得、です!!
以降、少しずつ、マニア度が上がります!笑
まずは、「ファンタム電源専用機」from Triton Audio!
その名も『True Phantom』、お値段、2chで7万円台!←ちょっとしたマイクプリよりも高価です!笑
絶対に、「何かアル!」お値段ですね、これは!近日、スタッフがテスト予定、です!
そして、あのリボン・マイク・ブランド発、「コンデンサー」マイク『TF08』!
こちらOmni8 Audioブランドの元(?)となるSamar Audio Design社は、リボン・マイクの出来が凄く良いので、本製品も、もの凄く期待しちゃいますね!こちらも、近日、スタッフ・チェック予定です!
そしてそして!
Mono *2chで300万円クラス(予価)の超ど級パワー・アンプ、『M30』from Bricasti!
そう、あの超高品位リバーブ機『M7』のブランド、Bricastiです!
今回は、会場でATC社のSCMシリーズ、ミッド・クラス・モデルに接続されていました。
で、音量を上げてみると・・・
いや、こんなATC、聴いたことがない!!!
それ程に、音が早い!
そして、ピュア!
惚れ惚れする出音です!
来日されたBridcasti社・Brian Zolnerさんに伺いました。
「M30は、入力段、出力段、それぞれをバランス駆動させている、フル・アナログ回路のアンプです。」
回路の開発はもちろん、内部、外装まで、全て自社一貫製造。
なんと、「このプラグも、自社内で作っています。」
とのこと!!!
制作途中の製品内部画像も拝見。そこには、壮絶な数のキャパシタの画像が!笑
「おかげで、超高域まで、まったく歪みが起こっていません。」
とにかく、驚きのクオリティを実現しているこのアンプ!
本当に凄いんです!!
そして、こちらは、ぐぐっとサイズをダウン。
日本のFostexが、やりました!
『NF04R』!!!
NFの名。
このウーハー。
が、このサイズ!
そして、この出音!
いや、これ、ホントにイイ音しています!
サイズの小ささも手伝って、音像が非常にシャープ!
スムースな高域!
適度に広い周波数特性!
ほめすぎですが、これ、イイです!笑
もうすぐ発売、ですね!
他にも、日本初お目見えのこんなスピーカーや、
一部で話題のあのスピーカーも会場に!
いずれも、今後、スタッフがじっくりチェック予定です!
最後に、この調音パネル。
KOTOBUKI社の「音快速」音響パネル・シリーズ。
その中に、なんと、「低域に効く」パネル群が!!
500Hz以下、製品によっては、125Hz以下の低域成分を狙って「吸音」します!!!!
これ、ホントに凄いこと、なんですよ!!!←すみません、判りにくくて・・・笑
プライベート・スタジオのセッティングの際の最後の鬼門、「低域」のトリートメントに、大きな福音を与えてくれそうなアイテム、from ジャパン、なのです!
こちらも近日、スタッフが検証予定!
以上、今回は「偏った」アイテム・レポート編をお届けしました!
(レポート by S.N.)